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ガイナ|効果やメリット・デメリットは? 宇宙技術から生まれた断熱塗料
「ガイナ」(株式会社日進産業)は断熱・遮熱塗料として2006年に発売しました。外壁塗装・屋根塗装だけでなく内装用もあり、人気の高い塗料のひとつです。
一番の特長は高い断熱・遮熱性です。その他様々な住環境の改善をサポートできる塗料といわれています。塗替えをご検討中で業者から薦められたという方もいらっしゃるでしょう。
・住宅塗装をお考えで塗料選びに迷っている
・塗料にこだわりたい
という方向けに、「ガイナ」の特徴やデメリットも併せて解説します。
【動画で確認「宇宙技術から生まれた断熱塗料ガイナ」】
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
↓ ↓ ↓
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長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。
動画で見たいという方は是非ご覧ください!
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ガイナを開発した日進産業が宇宙航空研究開発機構(JAXA)から供与を受けたのは断熱特許でした。現在、宇宙ロケットは精密機器である人工衛星を運搬するために用いられています。
JAXAはH‐Ⅱロケット開発の際、打ち上げ時の熱からロケットの機体及び格納された人工衛星を守るために先端部(フェアリング)に塗布する断熱技術を開発しました。
この断熱技術は軽量の上、熱制御性にも優れたものです。
凄まじい断熱&遮熱性能
マッハ3以上で飛行できる航空機の表面温度は約600℃に達すると言われています。
何もない宇宙空間の温度は定義できないらしいので、月の日陰部分の温度が-170℃ということを紹介しておきます。
この寒暖差から機体と人工衛星を守る断熱性を譲り受けたのです。
宇宙空間では太陽光がダイレクトに当たるため、その温度は凄まじいものになります。月の赤道付近の温度は110℃だそうです。
断熱の他、遮熱機能もなければ、ロケットの機体と精密機器である人工衛星を守ることはできません。
何もない宇宙空間の温度は定義できないらしいので、月の日陰部分の温度が-170℃ということを紹介しておきます。
この寒暖差から機体と人工衛星を守る断熱性を譲り受けたのです。
宇宙空間では太陽光がダイレクトに当たるため、その温度は凄まじいものになります。月の赤道付近の温度は110℃だそうです。
断熱の他、遮熱機能もなければ、ロケットの機体と精密機器である人工衛星を守ることはできません。
この宇宙規模のテクノロジーから「ガイナ」は生まれました。
ガイナの断熱・遮熱効果
ガイナを販売する日進産業では次のような実験結果を発表しています。
1.コンクリートの裏面温度比較
①厚さ50㎜のコンクリートに「A:一般塗料を塗布したもの」「B:ガイナを塗布したもの」をそれぞれ用意。
②Aの表面が48℃になるようライトを照射し、裏面の温度を計測。
ガイナを塗布したものの方が裏面温度が5℃低いという結果に。
※株式会社 日進産業「ガイナ」カタログより引用
2.電気使用量比較
戸建て住宅(東京)の屋根と外壁にガイナを塗装し、冬(11月~1月)の電気使用量を比べたところ、塗装後の方が約27.1%削減。
※株式会社 日進産業「ガイナ」カタログより引用 ※【塗布箇所】屋根(約193㎡)、外壁(約193㎡)【塗布色】白(N-95)、ベージュ(17-60H)
また、以下のような実験動画も公開されています。
【検証実験】断熱実験---GAINA
※ガイナ公式チャンネルより
※ガイナ公式チャンネルより
【検証実験】断熱実験---GAINA
※ガイナ公式チャンネルより
※ガイナ公式チャンネルより
「夏は2階が暑い」「冬に暖房の効きが悪い」など暑い・寒いでお悩みでしたらガイナをぜひご検討ください。
断熱塗料なので、結露も発生しづらい
空気はその温度によってどれだけ水蒸気を含めるかが決まっています。
温度が高ければ高いほど、水蒸気を含める量は多くなります。
熱は高いところから低いところに伝わり、その途中で結露を生じさせますが、ガイナは塗布した部分が熱くなりにくいので温度差を抑え、なおかつ熱の伝わりを抑える断熱塗料なので、結露の発生も抑制します。
温度が高ければ高いほど、水蒸気を含める量は多くなります。
熱は高いところから低いところに伝わり、その途中で結露を生じさせますが、ガイナは塗布した部分が熱くなりにくいので温度差を抑え、なおかつ熱の伝わりを抑える断熱塗料なので、結露の発生も抑制します。
ガイナの耐用年数
ガイナは次の塗替えをする年数として15~20年を推奨しています。外壁塗装に使われる塗料は使われる成分によって耐用年数が異なり(グレードと呼ばれます)、その中でもガイナの耐用年数は長い部類に入ります。
ガイナは主成分として紫外線に強い特殊セラミックが使われています。セラミックといえば陶磁器やガラスなどに近い無機質の成分ですから経年劣化しにくいのです。
ガイナは主成分として紫外線に強い特殊セラミックが使われています。セラミックといえば陶磁器やガラスなどに近い無機質の成分ですから経年劣化しにくいのです。
塗料の種類 | 耐用年数 |
ウレタン塗料 | 7〜10年 |
シリコン | 10〜13年 |
フッ素塗料 | 13〜15年超 |
ガイナ 一般的な無機塗料 | 15〜20年超 |
一般的に、塗料の性能と価格は比例します。ガイナも塗料の中では比較的高価なものとなりますが、高機能で長持ちな分、頻繁な塗替えも必要なく、コストパフォーマンスに優れています。
ガイナには防音機能も
ガイナは球体のセラミックが層になって塗膜を形成しています。一般的な塗料の表面はほぼ平ら、それに対してガイナはかなり凸凹しているので表面積もかなりのものとなります。
音を受けて、これを反射する場合、表面積の大きい方が反射する力が小さくなります。
これにより、ガイナを塗布した面には防音効果が働き、例えば屋根に塗装した際には雨の降り始めに気づかないほどと言われます。
音を受けて、これを反射する場合、表面積の大きい方が反射する力が小さくなります。
これにより、ガイナを塗布した面には防音効果が働き、例えば屋根に塗装した際には雨の降り始めに気づかないほどと言われます。
音の反射に関するモデル図
上記の図Aの場合は、音が全て同じ方向に跳ね返るため音量がほぼ変わりません。
それに対しBの図は、反射する音の総エネルギーは変わらないのですが、受け止める面積が広いため、単位面積あたりの反射量は少なくなります。
また、表面がデコボコのため、エネルギーが一定方向ではなくさまざまな方向に反射していくので、耳に届く音量は50よりも小さくなるのです。
遠赤外線が嫌な臭いも防ぐ
ガイナの途膜の主成分であるセラミックは効率よく遠赤外線を放出しています。
遠赤外線は空気中の水分を細かく粉砕することによってマイナスイオンを発生させます。
お部屋の嫌な臭いはプラスに帯電しており、そのために空気中を漂っています。
これがマイナスイオンと結びつくと、空気中を漂うことがなくなるため、嫌な臭いもしにくくなるのです。室内塗装を検討する際にもうれしい機能です。
遠赤外線は空気中の水分を細かく粉砕することによってマイナスイオンを発生させます。
お部屋の嫌な臭いはプラスに帯電しており、そのために空気中を漂っています。
これがマイナスイオンと結びつくと、空気中を漂うことがなくなるため、嫌な臭いもしにくくなるのです。室内塗装を検討する際にもうれしい機能です。
国土交通省大臣から認定を受けた不燃材料
ガイナは国土交通省大臣から不燃性能に関して最上位にあたる、不燃材料として認定を受けています。
ガイナの特長をご紹介しました。しかし外壁塗装や屋根塗装にガイナを採用するなら、デメリットも十分に知ったうえで検討したいですね。
ガイナは艶無し塗料
ガイナはセラミックビーズを内包しているため塗膜の表面が凸凹、ザラザラとした仕上がりになります。外壁塗装の塗料を考える際、つるつると艶のある外壁にするか、艶のないマットな仕上がりにするかはお好みにより、中には5分艶・3分艶などに調整できる塗料もあります。
ガイナは艶のある仕上がりにすることはできないため、外壁塗装の際、つややかな見た目にしたいという方には向いていません。
逆に、艶の無い落ち着いた雰囲気がご希望という場合には最適です。ガイナの塗膜表面は平らではない分非常に表情豊かな味のある仕上がりになります。
もともと凹凸の多いデザインのサイディングに塗装する場合にも気にはならないでしょう。
ガイナは汚れやすい?
上記のようにガイナを塗装した面はザラザラとした見た目になることが特徴のひとつです。
わずかな差ではありますが、その分、汚れをためやすい傾向にあります。つるつるした表面のものより凹凸のあるものの方が汚れが落ちにくい、というのはご想像いただけるのではないでしょうか。
わずかな差ではありますが、その分、汚れをためやすい傾向にあります。つるつるした表面のものより凹凸のあるものの方が汚れが落ちにくい、というのはご想像いただけるのではないでしょうか。
どんな塗料でも年月が経てば艶を失い撥水性も低下します。特に日が当たりにくい面は雨だれや苔が付きやすいものです。ガイナで外壁塗装・屋根塗装をする際にもその特徴を十分にご理解いただいた上で採用いただきたいと思います。
ちなみに、外壁が汚れてもガイナの断熱機能は低下しません。
断熱・遮熱性能を生かすために
ガイナが断熱性・遮熱性に優れた塗料だということをご紹介してきました。電気代も値上がりを続ける昨今、省エネにつながるのはうれしいことです。
ガイナは「塗る断熱材」と紹介されるほど断熱・遮熱性には定評がありますが、その効果をあまり実感できない、という場合もあります。せっかくガイナで快適なお住まいを実現するなら、それ以外の要素にもご考慮ください。
例えば以下のような場合にガイナの機能が十分に実感できない可能性があります。
窓などの断熱対策が不十分な建物
住宅の中で、室内外の温度の移動が一番行われる場所は開口部※、つまり窓や玄関などです。窓が多い住宅ではその分建物全体の断熱性能が低くなる可能性があります。窓枠やガラスに断熱対策がされていないものだとなおさらです。
また築年数の長いお住まいでは屋根や外壁の断熱施工が不十分な場合もあります。現状を確認して併せてリフォームもご検討ください。
また築年数の長いお住まいでは屋根や外壁の断熱施工が不十分な場合もあります。現状を確認して併せてリフォームもご検討ください。
※(一社)日本建材・住宅設備産業協会HP
よくあるご質問 Q9:開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?より参照
日当たりの良い建物
周りに何もなく日当たりの良い建物と、両隣を挟まれ陰になりやすい建物では、やはり日当たりの良い建物の方が外気温の影響を受けやすくなります。
日当たりが良いのは悪いことではありませんが、西日などが差し込む建物では窓からの採光を押さえるのも対策のひとつです。
日当たりが良いのは悪いことではありませんが、西日などが差し込む建物では窓からの採光を押さえるのも対策のひとつです。
ガイナの塗装実例
中古住宅、ジョリパット外壁をガイナで塗替え
築年数 | 15年 |
費 用 | 約100万円 |
中古で購入された家を引っ越しまでに塗替えリフォームされたいとのことでお問合せいただきました。
ぜひ断熱塗料でというご希望でしたのでガイナをご案内、印象が大きく変わらないクリーム色(22-85B)をお選びいただきました。明るい色こそ遮熱性が発揮されます。
軒天や塀・門扉などもそれぞれ適した塗料にて塗装いたしました。
屋根と外壁をガイナで塗装、明るく一新
築年数 | 17年 |
費 用 | 約147万円 |
高圧洗浄にて苔や汚れを落とし、傷んだ外壁目地のコーキングも補修。
耐用年数の長いガイナで屋根・外壁ともにオレンジ系のカラーで吹付塗装、お住まいが明るい雰囲気に生まれ変わりました。
高機能な断熱・遮熱塗料で外壁塗装や屋根塗装をお考えなら断然ガイナがおすすめです。
しかしその分やや費用がお高め。この先何年住み続けるか?ガイナのデメリットは?希望の色は?など十分お考えのうえでご検討ください。
街の外壁塗装やさんでは、ご希望やお悩みをお伺いし、お住まいに合う塗料の種類や色などをご提案いたします。まずはご相談ください。点検・お見積りは無料にて承っております。
ガイナ|効果やメリット・デメリットは?まとめ
-
ガイナは宇宙技術から生まれた高い断熱・遮熱性能を持つ塗料です
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断熱・遮熱性能により光熱費の削減や結露の抑制を期待できます
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ガイナには防音効果や消臭効果もあります
-
ガイナは艶無し塗料です。艶ありは選べません
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建物の条件や立地などによっては断熱・遮熱性能を十分に実感できない場合もあります
-
比較的高価な分、高機能で耐用年数も長いですが、メリット・デメリットを考慮のうえご検討ください
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